社会保険労務士とは
1 社会保険労務士について
社会保険労務士(社労士)は、労働関係の法律や、労働保険・社会保険などの社会保険制度に関する専門家です。
本人や会社の依頼を受けて書類を作成したり、事務手続きを代行したり、相談に応じたり、あるいは指導を行ったりすることができます。
厚生年金・国民年金など公的年金制度に関する書類の作成や提出の代行、手続きの代理は、社会保険労務士だけに許された専門業務の一つです。
2 公的年金制度とは
公的年金制度は、憲法25条に定められた生存権(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)を保障する制度であり、高齢になって働けなくなった、障害を負って働けなくなった、一家の大黒柱が亡くなってしまったことにより、収入が低下するリスクを抱えたといった人を、国民が出し合った保険料から支え合う制度です。
一方で、公的年金制度はこれまでに何度も大きな制度の変更が行われてきた影響で、非常に複雑な仕組みとなっていることもあって、一般の方々には理解しづらいものとなっていることも確かです。
3 社会保険労務士の役割
そこで、社会保険労務士には社会保険の専門家として、一般の方々が公的年金制度を正しく理解し利用できるよう、相談に応じたり、助言をしたり書類の作成や提出の代行、事務代理等を行うことが期待されています。